〜デジタル作画編〜 ■道具 ・ペンタブレット ペン状の入力デバイス。画面上で思い通りに動かせるようになるまでは結構大変だったりする。ないならないでマウスを駆使するという手段もあるが、この道具があるに越したことはない。一万円前後あれば満足なものが買える。 ・スキャナ 紙に描かれたイラストをパソコンに読み込むための道具。線画までをアナログでやる人は必須。A4サイズ対応なら大抵は事足りるが、ここは自分の描く絵のサイズと要相談。最近はプリンター・コピー機との複合機も増えて来た。 ■ソフト ・Photoshop 言わずと知れた高性能画像処理ソフトウェア。アカデミック版でも万単位で金を取るので素人にはお奨めできない。 しかし印刷所にデータ形式でカラー原稿をお願いする時は、このソフト特有のカラー設定・拡張子を要求されることも……学校のパソコンに入っているので、いざという時には借りても良いかも。 なお、このソフトを用いて線画を描く猛者もいるが、基本的には「塗る・加工する」ためのソフトだと割りきった方が良い。線画まではアナログか、別のツールを用いるようにしよう。 ・Photoshop Elements 上記ソフトの下位互換で、多くのペンタブやスキャナにバンドルされている。 普段イラストを塗ったり加工したりする分にはこれで問題ない人の方が多いと思われる。また、印刷所でも単色・グレースケール刷りをする場合はこのソフト一本で事足りる。 ・PowerTone 一万円前後で買える、Photoshopの拡張ソフト。Photoshop上でスクリーントーン処理が出来る。しかし使っている人はあまりいないようだ。 ・SAI http://systemax.jp/ja/ 5000円と少しで買える高性能描写ソフト。Photoshopとの互換性もあり。一ヶ月の体験版もあるので、ペンタブを手に入れたらとりあえず触ってみると良い。 とにかく「一から絵を描く」ことに特化しており、ブラシの種類やパラメーターの多彩さには目を見張るものがある。色々と弄って試してみよう。 通常レイヤーの他に「ペン入れレイヤー」なる独自のレイヤー形式を持っており、人によってはこのツールがアナログのペン入れより早い・綺麗という人もいる。 ただし「文字入れ」「直線・ベジェ」がないなど、漫画を描くには不親切な面も。 ・IllustStudio http://www.illuststudio.net/ SAIとほぼ同じ5000円と少しで買える、これまた高性能描写ソフト。Photoshopとの互換性もあり。一ヶ月の体験版もあるので、とりあえず触って(ry ツール名がアナログ画材にちなんでおり、また使用感もそれに近いものになっている。親切な機能(線画が閉じていなくても塗りつぶしをしてくれる等)が多く搭載されているが、その分直感的な操作は難しい。塗った色味がそのまま出力されない場合もあるので、仕上げは別のソフトに移行した方が無難。 ・ComicStudio http://www.comicstudio.net/ 「これ一本で漫画が描ける!」がキャッチコピーのソフトウェア。一ヶ月の体験版あり。 価格は二万円前後と高価だが、そのコピーの通り、コマ割り・写植・ペン入れ・トーン貼りまで何でもこなす。Photoshopとの互換性あり。SAIとは違う、アナログっぽく荒れた描線も引くことが可能。 良くも悪くも「モノクロの漫画原稿を作る」ことに特化している。また、マニュアルやガイドが極端に不親切なことで有名。 ・AzPainter2およびAzPainter http://hp.vector.co.jp/authors/VA033749/software.html お絵描き掲示板の拡張版のようなソフト。「フィルタ」の「1ピクセル線の補正」で世界が変わる。2は筆圧感知に対応している。 ・EDGE http://takabosoft.com/edge ドット絵を描くことに特化したフリーソフト。漫画絵とは違うが、サブカル系のソフトとして一応紹介。 ■目次へ■ |